自閉症にもいくつかの種類があり、その中に「高機能自閉症」というものがあります。これは、自閉症のうち、知能の低下が見られず、IQが70以上である場合を言います。知的障害がない(あるいは軽い)ため、一見して自閉症と判断できない場合も少なくありません。高機能自閉症は、多くは3歳頃までに発症し、以下のような特徴があります。 ・知的発達の遅れが認められない。 ・同年齢の仲間関係をつくることが困難。 ・他者と気持ちでの交流が困難。 ・身振りや視線など、非言語的な行動が困難。 ・人とのコミュニケーションが困難。 ・反復的な言葉の使用、または独特の言語の使用。 ・年齢相応の遊びができない。 ・会話に抑揚がない。 ・興味の対象が非常に限定されている。  ・一定のことに対する強いこだわりがある。    ・動作やジェスチャーがぎこちない。 ・常識的な判断が難しい。 ・社会生活に適応できない。                    一方、高機能自閉症の中には、サヴァン症候群と呼ばれ、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人もいます。例えば、一度聞いただけの曲を最後まで間違えずに弾ける、書籍を1回読むだけで全て暗記できるなど、異常なほどの記憶力・再現力が特徴です。周囲から「先生」や「教授」などと呼ばれるほど、ある分野に詳しかったりする人もいます。ピアニストや博士として、社会的に活躍している人もいるようです。高機能自閉症の人に対しては、人間関係やコミュニケーション、思考の柔軟性の面で独特であることを周囲が理解することが大切です。適切な療育・教育の環境を整えていくことで、能力が開発される可能性は十分にあると言えるでしょうー